スキルアップ

デジタルマーケティングだけではない、リアルがあるからこそのオフラインのマーケティングが面白い

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大学では枝葉よりも幹を学び7年かけて卒業し、新卒入社の配属試験は白紙で提出。当時からピンチをチャンスに変える視点を持ち、常に本質を見ている株式会社ホワイトプラスの岩崎さんは、マーケティングには価値があると言います。マーケティングの価値を最大化する”あなただけ”を追求するマーケティングとは?ネット×リアルの現場で戦うホワイトプラスの岩崎さんにインタビューをさせて頂きました。

ネット×リアルの新しいサービスで、マーケティング全般を担当

転職は2回経験し、現在の(株)ホワイトプラスは3社目です。ここで私は今、マーケティング全般をみています。弊社はインターネット×リアルをコンセプトに新しいサービスを、ということをビジョンとしていて、マーケティングもウェブなどデジタルマーケティングだけでなくポスティングや新聞広告も含めて、代理店さんを通さずに自社でやっています。またリアルと絡むアライアンスの部分、たとえば高級不動産のテナントと提携してうちのお客さまとして紹介してもらうというようなことも業務の一部です。後で詳しくお話ししますが、リアルがあるからこそマーケティングに広がりを感じています。

もし後輩に転職を相談されたら、「何が理由なの?なんで辞めようと思ったの?」と訊ねるでしょう。理由が的を射ていて、彼の人生にプラスになりそうだと思えれば、転職も良いのではないかとアドバイスしますし、違うなと思った場合でも、転職したい気もちを変えようとは思わないので、こっちの軸が良いのでは、など別の可能性を一緒に考えると思います。
今、新卒の面接官も兼ねているのですが、軸がずれていたり、自分の強みが生かせそうもないと思う人はいます。自分がやりたいことがあるなら別の業界でもいいのではないか、と私の目からは見えるのに、偏った考えに固執する人もいるので、もう少し視野を広げてみたら、と言うことは現実にあります。

大学には7年間、在籍していました。

慶應の経済学部でしたが、大学の授業は面白くありませんでした。授業はつまらないけれど経営を学ぶことは好きで、それも枝葉よりも知識の幹や根っこが好きで、アルバイトをしながら諸子百家時代の中国の古典などをはじめとする本を毎月7,8万円分くらい買って自分で勉強していました。
その頃は、大学は勉学をする場所で、授業に価値が見いだせないのだから辞めようと思った時期もあったのですが、そのうちに慶應を卒業することによる価値、たとえば人脈があって慶應の卒業生同士のコミュニケーションがその後何十年も続くことが人生にプラスになるのでは、と人から指摘されます。なるほどと思って大学に戻り、結局7年かけて卒業することになりました。

配属先を選べる社内試験を白紙提出!留年を人生のプラスに変える

卒業後に入社した会社は、スカウトという、いわばヘッドハンターに近いやり方で人材を紹介する会社で、95%が営業マンというような社内環境でしたが、私は営業ではなく、新規事業のオペレーション側の責任者をやっていました。

入社後に配属先を選べる社内試験があって、良い点数をとれば花形のポジションに就けるのですが、私はそれを白紙で出しました。自分は一般の新卒から3年ビハインドしているという現実があって、それを取り戻すには人より苦労するしかないな、という発想で、一からすべてやってみたかったからです。白紙解答は役員から怒られましたけれど(笑)。

売上げも利益も上げられる営業マンに比べ、オペレーションは地味な仕事です。しかも私は新規事業立ち上げの担当で、実際に何をやったかというとフューチャーフォンのメールマーケティングの代行や、スーパーのメルマガ登録の仕組み作りなど。営業が取ってくるので言われた通りに作ったらクライアントから違うと言われ、「あれ?」みたいなこともありつつ、4年ほど関わりました。

最初の2年は、一日に5件、金曜日になると10件くらいのクレームがあって、その処理でほぼ一日が終わるという状況で、いつ体がつぶれてもおかしくないと思っていました。けれども私が辞めるころにはクレームは週に1件くらいまで減り、クライアントに一部上場企業も含まれるようになります。事業規模も社員も増えて、自分の役割はきちんと果たせた、自分の時代は終わった、後は若い人たちに任せられると感じられるようになりました。
新規事業はものすごく大変でしたが、振り返ってみれば良い体験だったと思います。

スカウトでは新卒の人に3年はまず働こう、と言います。私も3年過ぎた時に転職を考えるフェーズに入ったのかなと思いましたが、自分の場合はまだクレームも多く仕事を手放せる状態ではありませんでしたし、引き継ぐ人もいなかったので、転職のタイミングというのは人それぞれなのだと思いました。
その後の1年で人を育てることもでき、ある程度やりきった感もあったので、結果的に4年で転職することになりました。

2社目のリブセンスで広告を猛勉強

2社目は、史上最年少で一部上場を果たしたことで有名な村上太一の会社リブセンスです。そこに行った理由は明確で、1社目とは真逆の体験をしたかったからです。リブセンスもアルバイトなど求人情報から始まっていますから、業界としては前の会社と近いのですが、ITに振り切ってウェブ上でマッチングという仕組みなので、スカウト・営業という業務はなかったですし、前の会社の創業者が戦後、戦後と言っていたのとは対照的に村上太一は学生時代に起業していますから世代が違うどころではない、そういうところも面白いと思いました。

リブセンスに採用されて、「広告、誰もいないからやってみる?」と役員に言われ、「よくわからないけどやってみます」と、広告事業部みたいなところを立ち上げました。広告の運用・執行のために少額だった予算が3ヵ月後には爆発的に増えたりして、どれだけアクセル踏むんだ!というくらいの展開でした(笑)。
広告のコの字も知らなかったのでメチャクチャたいへんでしたが、とりあえず本を読んでリスティング系など基本的な考え方を身につけたり、ウェブで信頼できる情報発信をしているブログを見つけたら、2,3年遡って過去ログを拾ったりして勉強しました。
やがてデジタルマーケティング部と名称が変わり、広告もアナリティクスもSEOも統合された部署になります。周りの報告を聞いているとアナリティクスやSEOの観点がわかるようになって、デジタルマーケティング全体が勉強できたのは良かったです。
ここには2年10ヵ月いましたが、この期間はアドテク全盛みたいな時代で、すごく進歩が早く、泳ぎ続けないと死んでしまうマグロみたいな気分でした。

その後、今の会社に誘われて転職します。
リブセンスは快適でしたが、僕はキャリアプランとしてCMOみたいなものをイメージしていて、リブセンスにそういう職位はここ3年、5年はできそうにありませんでした。
あとリアルに興味があって、IoTの時代がきているのに自分が使う機会がない、周りが発展しているのに自分が発展できないとマーケターとして成長が鈍化するなという焦りから、リアルにいって領域を広げたいという思いがありました。あと、リブセンスは当時、結構大きくなっていたのですが、自分はやはり大きい会社より小さい会社の方が好きというのも、転職の理由の一つです。

ユーザーにとって新しい価値を、というビジョンが新鮮

ホワイトプラスでは最初にお話ししたようにマーケティング全体をみていますが、今はとくにリネットというクリーニングサービスで、新規のお客様に使ってもらうところのグループマネージャーをやっています。リブセンスの時もライフサイクルに応じたサービスでしたが、学生のアルバイトに始まり、就職して転職という流れは一般的な流れなので、ターゲットの年齢層が限られていました。でもリネットというクリーニングのサービスは70代のおばあちゃんも20代の就活生も使ってくれるので、ターゲットが広く、どのターゲットにどういうメッセージを届けると刺さるのか、その違いがマーケターとして面白みを感じています。

新しいこととしてはLP(ランディングページ)やフェイスブック、それにポスティングのチラシなどを手がけています。
リブセンスの時にはリピートという概念は必要なかったけれども、今はリピーターのための施策を考えるのも楽しいですね。
それからリブセンスは無料登録だったのでEC的な発想はなかったのですが、今は値段のあるものを売っています。
かつてはデジタルマーケティングだけでやっていけると自負していましたが、リアルだと物流まで考えなければならなかったりして、領域が圧倒的に広いというのも大きな違いです。

ホワイトプラスは事業を伸ばそうと言わずに、ユーザーにとって新しい価値を作って行こうと言います。それは僕にとっては新鮮で、重いけれどもやりがいを感じる部分です。
たとえばこれは私の妄想の域を出ませんが、一般家庭から洗濯機を無くしたいです(笑)洗濯代行もいっしょにやれば、洗濯かクリーニングか、うちで仕分けして一括で処理できるので洗濯機が要らない生活が可能になります。お金さえあれば洗濯から解放されるという日本初のサービスが作れるのかな、ということを考えられるのは楽しいですね。
今の会社はリアルがあるおかげで、日本初・世界初のアイディアを、手をあげさえすれば、そんな妄想でもやらせてもらえるかもしれないというのが魅力的です。

今後の展望としては、個人的にはホワイトプラスでCMOになることを目指しています。当然、今はスキル的なところが追いついていない自覚があるので、これからも成長し続けます。
あと、理想とする働き方は、シングルキャリア、シングルサラリーではなくて、パラレルキャリア、パラレルサラリーなので、土日は個人事業主、平日はここで働ければいいな、とも思っています。

事業としての展望は、現在リネット会員が昨年8月に15万人を突破しています。2020年までに300万会員まで増やしたいというのが社長の思いなので私はそれを達成する事が目標です。
また私はウェブをやっていたからこそ、たとえば地方のテレビCMやポスティングなどオフラインの広告の方にも可能性を感じています。
たとえば六本木ヒルズの物件に住んでいる人は「タワーマンションにお住まいのあなたへ」という広告より、「六本木ヒルズレジデンスにお住いのあなたへ」と言ってもらった方が嬉しいはずで、そういう意味で同じメッセージではなく「あなただけ」「ここだけ」「今だけ」を取り込めば、もっとリアルの領域でマーケティングの価値自体を上げられると思っています。
今はそのためのプラットフォームというかツールが整っていないので、今後、考えていきたい課題です。

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岩崎 亮 (33)
経歴:

25歳 大学の勉強に意義を見い出せずに、もやもやしていたが、ある人の言葉をきっかけに意義を見い出し7年かけて卒業

25歳 新入社員でフューチャーフォンのメールマガジン事業の立ち上げを経験

29歳 リブセンスに転職。WEBマーケティングと出会う

32歳 株式会社ホワイトプラスに転職し、リネット事業部 新規開拓グループ グループマネージャー


充実度

充実度: 85点

業務上で成長実感やマンネリを引き起こす要因である6軸18項目を点数化した数値です。
インタビューイー様のキャリアの分岐点で、
その選択がどのような心理的な変化を産んだのかを点数化しております。

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