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ベンチャーでのインターンが今の自分の原体験。 この瞬間に心からやりたい事を思いっきりやる生き方

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「学生時代のベンチャーでのインターンが原体験だと思います」稲垣さんはそう語る。現在、ビジネスマンとNPO職員の2つの顔を持つ彼に、原体験である大学時代のベンチャーでのインターンから、これから取り組んでいきたい事まで稲垣さんの思いをすべて語っていただいた。

社会人の基盤を作った5年間

大学卒業後は、IT業界にこれからも関わっていきたい、社会インフラ構築に携わりたい、面白い人に囲まれて仕事がしたいと、当時自分なりに考えた理由で大手SI企業に入社しました。担当させて頂いたのは金融業界です。様々なシステムの提案営業をしていました。大学2年生頃からインターンではあるけれどベンチャーで仕事して結果を出してきたぞという自負があったのですが、そんな経験は全く使い物にならず、非常に優秀な先輩達が多くて着いていくのが精一杯でした。

心身ともに結構しんどかったですが、5年間くらい必死に働いていました。当時はまだ比較的裁量が大きくて、素敵な方が周りに沢山居て、だからなんとか頑張れたんだろうなあと思います。この時期の経験が社会人としての基盤になっていて、最近改めてありがたいなあと、思い出す事が多いですね。

その後入社6年目辺りから、取り組んでいる仕事に対して少しずつ違和感を感じるようになりました。細かくはなんとも言い難いのですが…(笑)、本当にこの事業はお客様に価値を提供できているのだろうか?とか、なんで最近成長が止まっているように感じるんだろうか?とか、そもそも何がやりたいのだろうか?と、悶々と考えるようになりました。

また大学では商学部に通っていたのにろくに勉強していなかったけれど、改めてビジネスを体系的に学んでみたい、ひとつの会社のコミュニティだけではなく外の世界と触れたいという思いがあり、国内の夜間大学院に通ってみる事にしました。

そこで、人生観が変わるような様々な学びや出会いがありました。知識よりも出会った人とのつながりの方が大きかったかもしれません。同年代からふた回り年上までの、仲間やメンターのような存在を得る事ができ、霧が晴れたように自分が何をしたいか・するべきか・できるという事が見えてきました。そして、今の会社を卒業する事を決めました。

価値観の軸となった学生時代の原体験。ベンチャーでのインターンとNPO

今の僕の価値観に影響を与えている原体験が二つあります。ひとつはITベンチャーのインターンで関わらせてもらっていたネット広告営業の仕事です。

今思うとインターンによくあんなに好き勝手にやらせていたなと思うのですが、商売の基本を見させて頂いた事と、大げさかもしれませんが「これは価値がある」と確信している商品を社会に広めていく、営業という仕事の面白さを知る事ができたのが、すごく良かったです。この経験がきっかけとなり、ITや営業に一生取り組みたいという価値観の軸ができました。

もうひとつは、社会起業家育成支援と東南アジアの児童買春問題解決をテーマにした、ふたつのNPO法人の活動に関わらせてもらった事です。元々ボランティア活動にも全く縁も興味も無かったのですが、同年代のメンバーが調達した資金を元に株式会社ではできないような価値を生み出していくのを目の当たりにして衝撃を受け、どちらも取り組んでいる社会問題が自分事にはなり切らず一旦活動からは離れはしましたが、いつか自らが自分事となる社会問題に出会った時にビジネスの力で解決できるような自分でありたい、いつかそのような時が来るかもしれないと思うようになりました。その後も友人の起業のお手伝い等を細々としたりしていました。

やりたい事を思いっきりやる

大学院卒業を間近に控えた頃、企業向けに営業支援のクラウドサービスを提供している企業に転職しました。この会社を選んだ理由は、この製品は社会を変えていく事ができると確信したから、会社・事業を変革したいという強い思いを持つマネジメント層の方々や、それを本気で実現しようと思い切磋琢磨する非常に優秀な社員が沢山在籍しているから、後は結果に対してシビアで更に成長できるかもしれないと思ったから、です。

入社してみて本当に期待通りの会社でした。非常に忙しくはなりましたが毎日物凄く仕事が面白かったですね。運良く短期間で分かり易い大きな成果を出す事もできました。結果を出せた理由は「量×質×運」だと思います。でもそれ以上に大切なのは自分が心からやりたい事をしているから、だと思います。一日中やっていても苦にならず、量をこなしていたら運が後から付いてきた感覚です。質はなんとかもっと上げたいと思っているのですが、今でも課題です(笑)。

入社当時から、いずれ更に取り組みたい事に挑戦する時は来るが、それは「十分やりきった」と思えた時だろうと思っていました。が、想像以上に早くその機会が来てしまいました。お世話になっていた上司が、マーケティング活動の業務領域のクラウドサービスを提供して急成長中の企業の、日本法人を立ち上げているという話がありました。このタイミングを逃す手は無いと思いました。どう考えても「十分やりきった」とは言えない状態でしたが、やらなかった事を後悔したくないなと思い、後で振り返ると不思議に思うくらい、即決しました。

本業以外で社会との関わりを持つ

「今この瞬間に心からやりたい事を思いっきりやる事」を大切にしています。そう思い至った背景には、学生時代の原体験に加えて、東日本大震災での体験やそこで出会った人が大きいと思います。震災直後に立ち上げ今も副業として取り組んでいるNPOでの活動が大きな影響を与えています。言葉にすると溢れてしまう感じがしますが、いつ終わるかわからない命大切に生きようとか、自分が少しでも成長して何か世の中に役立ちたいと、自然と感じるようになりました。

以前と比べると時間が割けていませんが、本業と並行して土日等の時間を使って、スタディーツアー企画やイベント講演等をしています。非営利事業の立ち上げや組織づくりは非常に学びが多く、本業への波及効果以上に、本業以外で社会を見る視点を複数持つ事ができます。忙しくなりますが、本当におすすめします。2足のわらじが身体に染み付いているのは、学生時代からベンチャーのインターンとNPOをやっていたことが原体験にもなっていると思います。

当面の目標ですが、まずは本業では、国内でひとつでも多くのお客様の成功事例を作り、マーケティングオートメーションを一過性のもので終わらせず市場を創っていく事ですね。またNPOも自分が心からやりたい事、10年取り組むと決めた事ですので、取り組む課題と共感頂ける方々がいる限り、責任を持ってこれからも活動を継続していきます。

inagaki
稲垣 亮太 (33)
経歴:

20歳 学生時代に、ベンチャーのインターンとNPO活動に従事

22歳 日系大手SIer企業に入社

30歳 営業支援のクラウドサービスを提供している外資系企業に転職

32歳 マーケティング活動の業務領域のクラウドサービスを提供する外資系企業の日本法人立ち上げに参画


充実度

充実度: 75点

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