ITエンジニアのスキルアップ

シスコからスタートアップのMobileIron(モバイルアイアン)へ参画。モバイル管理の専門家が語る貪欲な働き方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新卒でネットワーク機器の世界最大手シスコのSEとしてワイヤレスのテクノロジー知識を存分に蓄え、毎年新しい目標を掲げながら仕事に取り組んできたリチャードさんがスタートアップのMobileIronへの転職を決意したきっかけとは。スタートアップで様々な業務に携わりながら、自己成長にとことん貪欲に生きるリチャードさんにお話をお伺いしました。

ネットワーク機器世界最大手のSEとして昇りつめていく日々

新卒で、シスコシステムズに入社し、本配属でSEとしてワイヤレスを担当しました。しかし、もともとは別の部署への配属を希望していたので希望通りではありませんでした。良く考えたらシスコ時代の配属に関しては、全部自分の意思が裏目に出ていたような気がします。
しかし、「好きなことをやる」よりは、「やることを好きになる」、そして、その分野の知識やスキルをとことん深めていくことで、良い結果に繋げることができました。

もともと大学時代はワイヤレステクノロジーを勉強していたので、大学のときはわからなかったことが、業務を通じて改めて理解できるようになっていきました。結果的に、ワイヤレステクノロジーを担当したことで日本シスコでは、その分野でかなり権威のあるポジションまで昇りつめることができました。
専門的な分野を網羅して、業務内容を理解できるエンジニアというのは、お客様に対してすごく説得力があります。
ワイヤレス専任のプロダクトセールススペシャリストは、一般のお客様を担当するアカウントチームと異なり業界などは分けず、自社の無線関連のテクノロジーやソリューションを提案します。

対応するお客様は、サービスプロバイダーでも大企業でも何でもやりますが、沢山の案件があった中、僕は自分の基準で案件を選んでいました。
まず、案件のサイズがひとつの基準になります。大きい案件であれば、当然モチベーションが上がります。それは分かりやすい動機ですね(笑)。次に基準として考えているのは、案件に使われるテクノロジーが新しいかどうか、そしてほかの提案で横展開できるかどうか。この2つのどちらもが揃っていない場合でも、そのアカウントチームの中に、尊敬できる、色々学べる先輩がいるかどうかも重要な基準にしていました。

ワイヤレステクノロジーの専門家として、外部にも発信していく努力

当然ですが、新米エンジニアに最初は誰も進んで案件を渡してはくれません。そのとき一緒に組んでいた先輩も、自分で仕事を抱え込むタイプで(エンジニアには良くあると思いますが)、僕まで仕事を分けてくれませんでした。
仕事がアサインされない、と色々悩んでいました。チームを変えるとか、いっそ会社を辞めることも考えたのですが、ただそれだったら何も解決せず、逃げと一緒になってしまうかなと思いました。

そこで自分の考えを変えて「仕事はアサインされるもの」ではなく、「自分で取りに行くものだ」と思うようになりました。色々な人に積極的に自分をアピールして、必死に案件を取りにいきました。
最初にやった案件は今でもはっきり覚えています。大手流通業のお客様の案件で、スピード感があって楽しかったですね。一緒に組んでいた先輩も優秀で尊敬できる方々でしたし、なんせ最初の案件なので、これをうまくこなさないと自分の評判が一気に落ちてしまうなと気を張って頑張りました。夜中の3時に起きて提案資料を作ったこともあります。

ワイヤレステクノロジーのような分野を担当する上では継続的な学習が欠かせません。学習の手段として、他の人はドキュメントやマニュアルを読んで勉強するんですけど、僕は基本的に実機検証して、ログやパケットキャプチャを見て学びました。
当然、インプットだけではなく、アウトプットにも心がけて、積極的に社内外に対して発信していました。シスコのラーニングネットワークというプラットフォームを利用して、僕はそこでブログを書いて、ワイヤレスに関する最新の情報を発信していました。
他に、YouTubeも使って色々なデモ動画や検証の様子をアップして、シスコのワイヤレスをもっともっと社外に広めようという活動にも力を入れました。このおかげで初めてお会いするお客様にも、「ブログを読んでいます」、「デモビデオ大変参考になりました」と声をかけてもらうことしばしばありました。

成長の行き止まりを感じ、ベンチャー企業MobileIronへと転職を決意

シスコに入社してからは、毎年1つ目標を立てて、仕事に取り組んでいたんです。2012年の年末に次の目標を立てようと思い立ったとき、自分はそのときもうワイヤレステクノロジーのスペシャリストとしてやりたいことをやり尽くしたと感じ、自分の成長もだんだんと減速してしまい、新しいアイデアも出なくなってしまったんです。自分の成長速度を維持しようとすると、環境を変える必要があると思いました。
シンガポールに移籍することも実は考えていました。しかし、国が変わっても、結局やっている仕事は大きく変わるわけではありません。社外に出てもっと広い視野で見たときに、自分は周りに果たして勝てるのか、自はどんなポジションに就けるのか、という思いが芽生えました。そして1度シスコを出ようと決意しました。

ちょうどその当時、昔一緒に仕事していたアメリカ人の知人から、MobileIron(モバイルアイアン)というスタートアップ会社へのお誘いをいただいたんです。MobileIronの社員は当時全世界で400人程度で、日本オフィスは3、4人しかいませんでした。少数精鋭で、やりたいことを全部自由にやらせてもらえる環境でした。MobileIronで新しいキャリアをスタートして、もう一度自分を大きく成長させるチャンスに魅了されたんです。そうなると、転職話にどんどん魅力を感じて、給料や待遇とか殆ど気にせず、MobileIronに転職する決意が固まりました。

MobileIronで感じることのできた緊張感や成長スピードの違い

MobileIronはモバイルのセキュリティと管理をやる会社で、スマートフォンやタブレットを使って仕事する場合、そのデバイスの中に保存されている業務関連のアプリや情報を守るソリューションを提供します。
シスコと比べてMobileIronは圧倒的に人が少なく、入社当時メンバーが3人しかいなくて、SEは自分ひとりでした。これまでと扱う製品が全く違うだけでなく、自分ひとりが大きな責任を負うことから、仕事における緊張感が以前と比べられないほどありました。全てのアカウントを担当し、プリセールスもポストセールスもひとりでカバーして、色々な修羅場をくぐってきました。

入社早々、ある大規模プロジェクトでトラブルに遭遇し、ずっと缶詰状態で1週間で8時間しか寝なかったこともありましたね。日本時間でお客様のサイトに行ってトラブルシューティングしたり進捗を説明したりして、夜になるとアメリカとテレカンしながら、次のアクションアイテムを整理したり、ログの解析を依頼したりしていました。
早いタイミングにそのような経験をさせて貰ったので、自分の成長を肌で感じました。もう何も怖くない、精神的に強くなってきたな、と。世界最大手のシスコからスタートアップのMobileIronに転職することで、自分はどんな環境にでも適応して、活躍できるという自信がつきました。テクノロジーが異なってもちゃんと手を動かして、検証しながら学習して行けば直ぐにキャッチアップできるという自信もありました。

2013年の年末に、上司に「営業もやってみたいかも」と呟いたら、2014年の1月からエンジニアから営業になってしまいました(笑)。「何だこのスピード感!」と驚きましたね。実際、エンジニアも営業も、ひとりで二役をやっていました。トラブルシューティングでログを確認しながら、電話で割引率の交渉をしたり。技術のわかる営業として、多くのお客様から厚く信頼されていたと思います。
スタートアップに転職して中核なメンバーになったことで、今は社長や役員など、多くの目上の方に会えるようになりました。その方々と会話すると、とても視野が広がります。人脈の大きな違いを感じ、世界が変わりました。現在の会社でも、毎年表彰をいただくレベルで活躍しています。

シスコを辞めて早くも3年が経ちます。同じ3年でも、環境によって成長速度が全然違います。時々、「もしシスコを辞めなかったら」と考えてみるのですが、恐らく3年前と同じことをやって、3年前と同じ愚痴を飲み会でこぼしていたと思います。MobileIronの3年間で、シスコで出来なかった経験をたくさんさせて貰えて、自分が誰よりも速く成長したと思います。
これからの目標は、社会人になってからずっと変わってないけど、「自分を最大限に成長させたい」というモットーを軸に働いていきたいです。どんどん新しい仕事にチャレンジしていきたいと思います。

おすすめの記事

大手企業からベンチャーに転職して成功する人材とは
ベンチャー・中小企業から大企業へ転職するには

richard
Richard Li (34)
経歴:

2006年 26歳 新卒でシスコシステムズに入社 Pre-sales Engineerを担当

2013年 シスコを退社 MobileIronへ転職 Sales Engineerを担当

2014年 MobileIronSales EngineerからSales

 

2015年 MobileIronSr. Technical Sales Director


充実度

充実度: 0点

業務上で成長実感やマンネリを引き起こす要因である6軸18項目を点数化した数値です。
インタビューイー様のキャリアの分岐点で、
その選択がどのような心理的な変化を産んだのかを点数化しております。

メッセージを送る

このインタビュー記事についてご意見、ご感想などありましたら、
ぜひメッセージをお送りください。

メッセージを送る