スキルアップ

仕事や人生はわずかな時間の積み重ね。タイムマネジメントを徹底し、誰かのために生きる

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ビジネスマンとして仕事をしていくごとに時間を大切にするようになり、やがてタイムマネジメント、生産性という考え方から今のビジネスのヒントを掴んだという野呂さん。彼がここまでどんな人生を歩んできたのかをお聞きしました。

欲しいものを好きなだけ買うために社長になりたいと思った

子どものころを振り返ってまず思い出すのは、小学校の卒業文集に「社長になる」と書いたこと。小学生時代、毎月のお小遣いは学年×100円と決められていて、それ以上は貰えませんでした。小学校低学年のころはビックリマンチョコが大ブームで、誰もがシールを集めていました。他にもガン消しやミニ四駆などいろんなものが流行り、面白いマンガもたくさんありました。すべてを手に入れようとしても月に数百円の小遣いではとても足りません。ところが、友達の中には私がほしかったものすべてを持っている奴がいましてね。子どもながらに格差を感じました。金がないことで我慢しなければならないのが悔しくて、いつか自分でガンガン稼いで欲しいものを好きなだけ手に入れてみたいと思うようになりました。

中学入学と同時に、父親の仕事の都合で転校することになりました。これは自分の生き方に大きな変化をもたらしました。まったく未知の環境において、どうやってゼロから交友関係を築いていけばよいのか戸惑ったのでしょうね。自分の欲望を前面に出すことはしなくなり、目の前のことを確実にこなす大人しい人間に変わっていった気がします。勉強も部活もコツコツやることで結果を出せるということを実感するようになり、周囲からは真面目な優等生に見えていたかもしれません。

高校生になり、それまで抑えてきた自分自身を解放したくなりました。自由に自分の思ったことをやろうと決め、陸上競技をはじめました。種目は1,500mや5,000m走です。陸上競技は未経験で、しかも喘息持ちの自分にとっては、練習についていくのもやっとでした。経験者ばかりの中、胸を借りるつもりではじめたのですが、徐々にタイムが良くなってくるとチャレンジする面白さを感じるようになりました。やはり個の力で戦う陸上競技はパワーを感じますよね。

大学に行く意味って何だ?

大学進学については大いに悩みました。大学に行く目的をまったく見出すことができなかったのです。親や先生からはとりあえず進学してじっくり将来を考えればいいと説得されました。最終的には4年間の猶予を貰えたのだと自分を納得させ大学進学を決めました。

進学したのは東京農大。理由は単純で、子どものころから生き物が好きで生物の授業が大好きだったから。生物系の受験科目がある大学を探したら東京農大がベストな選択肢でした。好きなことと受験科目で選びました(笑)。

特に学びたいことがあるわけではなく、もっぱらアルバイトと遊びに夢中になりました。ガソリンスタンド、工場、定食屋、CDショップなどいろんなアルバイトをやりましたよ。とにかく稼いだ金はすべて遊びにつぎ込んでいました。

当時の自分を考えると、とにかくそれまでの自分とは違う自分になろうとしていたと思います。経験したことのないことを何でもやって、新しい自分を見つけようともがいていたような気がします。

父の他界で感じた人生や仕事における「時間」の大切さ

大学3年になると周囲は一気に就活モードに突入。髪型を変え、地味なリクルートスーツを身にまとい会社訪問に奔走する友人たちの姿には妙な違和感を覚えました。そもそも企業で働くことへのモチベーションを持たない私から見ると、就活そのものがまるでゲームのように感じられ、そこに参加する気にはなれなかったのです。

明確な将来像は描いていなかったものの、好きな音楽やエンターテイメントの世界で働けたら楽しそうだとは思っていたので、一応大手の音楽レーベルなどの選考は受けてみました。しかし採用には至らず、以後の就職活動は止めてしまいました。

大学4年になり友人たちがどんどん就職先を決めていく中にあっても、自分は相変わらずのバイトの日々。実は3年生から始めたCDショップのバイトはもっとも自分に合った仕事だなと感じていて、このまま正社員となれれば就職活動をせずに済むのにと考えていました。

そんな時、突然父親が他界。

ショックでしたね。家族の死というものを目の当たりにし、初めて人生というものを深刻に考えた気がします。

それからは、真剣に毎日を生きることを目指すようになりました。仕事の時でも1分1秒の時間も意識し、CDショップで社員になることを本気で考え、バイトに全力を注ぎました。当時、私はゲームソフト売り場を担当していたのですが、少しでも売上げを伸ばすための工夫をずっと考えていました。独自にマーケティングリサーチのデータなどを集め、さらに社内で情報共有ができるように働きかけたりとできることは何でもしました。

卒業まであとわずかという時、店長の推薦や店舗マネジメントを担当するブロック長から「社員にならないか」と声をかけていただきました。契約社員からのスタートでしたが、卒業後の4月より正式にお世話になることを決めました。

契約社員となってからは、店舗運営の全般を任されるようになりました。アルバイトのマネジメント、在庫管理、売り場構成などをトータルに担当するようになり、初めて社会における役割を担ったような実感がありました。半年後、正社員として登用され別の店舗に赴任することになりました。

自分に足りないもの

正社員として別の店舗に赴任したことで、自分の課題がはっきりと見えてきました。自分視点でのやり方が、他のスタッフたちに受け入れられなかったのです。店舗には、地域性などに合わせたお店独自のスタイルがあり、それらを無視して我流を押し通そうとしても受け入れられるはずはありません。自分はマネジメントというものがまったくわかっていなかったことを思い知らされました。

やっと店舗に馴染みはじめたころに、すでに深刻な業績不振がはじまっていることを知りました。iTunesなどの普及により、CDが売れなくなってきていたのです。もはや自分の力ではコントロールできないほどの状態で、会社そのものの経営危機という事態になっていました。そうした状況にあって、私は自分が商売をする地力をつけて店の再起やひとりで生きていける力をつけようと思い、中小企業診断士と簿記の勉強をはじめました。

その後も会社の業績は回復せず、店舗業務以外への仕事の広がりもなかったため、自分が成長できる環境に移りたいと思いはじめました。先ほど申し上げたように、人生の時間というものを意識していたので、仕事を移ることに抵抗はありませんでした。そんな時に目にしたのがリクルートの求人広告です。「3年で社会に通用するビジネスマンへ」このキャッチに惹かれ、リクルートの3年間の期間限定CV採用に応募。営業として採用となりました。3年という短期な時間で仕事に思いっきり打ち込もうという気持ちに溢れていたことを覚えています。

タイムマネジメントを追求しありたい姿の実現をサポート

リクルートでは、キーマンズネットという企業向けシステムサイトの広告営業を担当しました。入社から1年間はまったく芽が出ませんでしたね。効率的に動こうと自分の仕事を徹底的にタイムマネジメントし、生産性を高めることを意識しました。とにかく自分で考えることをしていったのですが、成績は一向に上がりませんでした。

上司・先輩から「周囲をよく見ろ」とのアドバイスをもらい、自分視点にこだわる悪い癖が出ていたことに気づきました。自分のやり方に拘らず、高い業績を挙げている人をとにかく真似て、人の話をよく聞きコミュニケーションを深めることを心掛けました。そこに、自分が得意とする生産性の高い仕事を加味することで、どんどん数字が伸びるようになりました。その後は部内トップの新規開拓の営業成績を出すことができ、自分の成長を実感しましたね。

3年のCV期間終了が近づき、新たな目標が明確に見えてきました。3年間の営業経験でクライアントの課題解決のための提案の面白さを実感し、また時間を計ることで業務効率化、タイムマネジメントを実現できた経験を活かしてコンサルタントとして起業してみたいと思ったのです。そのためにはもっとシステムを知らなければと思い、リクルートエージェントのエージェントに相談。そこでワークスアプリケーションズを紹介していただきました。

ワークス入社後はまず6ヶ月間プログラミングの基礎を学び、その後クライアントへの自社製品カンパニーのユーザーサポート・運用・保守などを担当しました。その仕事を通じてMBAに通う先輩と出会い、経営大学院を知りました。経営大学院で学ぶことはきっと自分の将来へとつながると確信し、グロービス経営大学院への入学を決めました。

ワークス入社は、業務効率化のコンサルタント的役割を担えると思ったのが理由でしたが、業務の大半は問い合わせ窓口的なものでしかなく、自分が求めたものはここにはないと判断し独立に向けて動き出しました。

ひとりで好きにやってみようと考え、タイムマネジメントセミナーと題したセミナーを開始。企業研修への応用を考えはじめた時にある企業を紹介され、ワークスを辞めた後にその企業と一緒に企業研修として展開していくことになりました。

半年ほどその企業とともに活動しましたが、自分自身が思うようにはならず、独自にやっていくことにしました。私が本当にやりたかったのは、新しいキャリアへの転向により成長するという教育です。企業に属する限り、自分の閉じた時間を会社のためにどう使うかが重要となりますが、閉じた時間を解放して自由に使うことが未来へのステップに繋がるのではないかと私は考えます。「自分のありたい姿に対して何をすべきか」ということを伝えていきたいと思ったのです。

タイムマネジメントセミナーをやっていたときも、単に生産性向上を高めることが目的ではなく、ありたい姿実現のために、どのように自分の時間をコントロールしていくべきかということを重視して伝えていました。生産性を高める表面的なテクニックは巷に溢れています。そうではなく何のためにタイムマネジメントをするのですか?という問いかけこそ重要なのです。

これから私がやろうとしているのは、「経験ゼロからWebエンジニアになる!」ことのサポートです。具体的には、プログラミングの基礎学習にはじまり、プログラミングの受託開発、起業までをサポートしていく仕組みづくりです。そしてその学習していくプロセスの間に、私がタイムマネジメントセミナーで伝えた自己管理のエッセンスを入れていく予定です。これはあくまで未経験者を対象としたものです。なぜなら新しいキャリアへの転向による成長にこそ、意味があると考えるからです。

私がこの事業をやりたいと思ったのは、きっと誰かをサポートしていくことが好きだからでしょうね。

noro
野呂浩良 (34)
経歴:

22歳 小売のすみやにて店舗運営の全般に携わる

23歳 別店舗にてマネジメントを経験

26歳 リクルートにて企業向けシステムサイトの広告営業を担当

29歳 ワークスアプリケーションズにて自社製品カンパニーのユーザーサポート・運用・保守などを担当

33歳 研修会社の取締役として研修・セミナーを提供

34歳 自身の経験を活かし、未経験者へのプログラミングの基礎学習を提供する事業を開始


充実度

充実度: 82点

業務上で成長実感やマンネリを引き起こす要因である6軸18項目を点数化した数値です。
インタビューイー様のキャリアの分岐点で、
その選択がどのような心理的な変化を産んだのかを点数化しております。

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