コンサルタント・金融・不動産専門職のスキルアップ

経営コンサルタントになった志望動機 勉強嫌いの自分が仕事をしながら大学へ進んだわけ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

子どものころから勉強が苦手だった村上さんが、経営コンサルタントになった志望動機とは。村上さんは、社会人から大学へ進学し、やがて考え続けることを日常とするコンサルタントに転職。ターンアラウンドマネージャーを目指すようになるまでの道程

考えるのが苦手で勉強から逃げていた

子供の頃、とにかく勉強が嫌いでした。考えるのが苦手で、成績はまったく振るいませんでした。中学に進んでからは部活の剣道に夢中になり、ひたすら練習に励んでいましたね。私が通った学校は強豪校というわけではありませんでしたが、練習はめちゃめちゃハードでした。追い込んで、追い込んで、限界ギリギリ倒れる寸前までやる。それでも、強くなっていくのが楽しくて、逃げたいとか、辛いとか、辞めようとか思ったことはなかったです。剣道にひたすら打ち込んだ3年間で、精神的に強くなれた気がします。

高校は工業高校に進みました。もともと大学まで進学してまで勉強をしたいという志望動機はなかったので、手に職をつけて高校を卒業したら仕事をしようと思っていました。高校に入っても相変わらず勉強からは逃げていましたが、成績は意外にも中の上ぐらいをキープできていました。

高校3年になり、いよいよ就職指導が始まりました。特別な業種や業界に志望動機があるわけでもなかったので、先生から勧められた会社を受けました。内定を頂いたのはオフィスビルやホテルなどの管理を手掛ける、大手デベロッパー企業のグループ会社です。大卒者のように厳しい競争がなく、学校ルートで進路が決まっていく高卒での就職はなんて楽なんだろうと感じました。

勉強嫌いの自分が仕事をしながら大学へ進み 経営コンサルタントを目指すきっかけ

入社2年目、経理や事務を担っている部署(業務管理部)へ異動となり、予算管理や事務などの仕事を任されました。自分にとってはまったくの未知の世界。現場採用で入っているにも係わらず、何でこんな部署で仕事をしなくてはいけないのかと思っていました。また異動と同時に大卒の新人社員対象の勉強会への参加も命じられました。今にして思えばこれが私の人生を変えるきっかけでした。

勉強会の内容は、簿記・宅建などの資格取得のための外部講師による講義でした。業務として仕方なく参加したものの、いざ初めてみるとこれがまた面白いんですよ。自分に合ってるというか。あれだけ勉強から逃げていた自分が、簿記を面白いと思うなんてびっくりですよね。

半年ほどで簿記3級を取得。その後も宅建、簿記2級を取得し、会計・経理の仕事に強く興味を抱くようになりました。

翌年、思い切って人事に財務部門への異動を願い出ました。しかし、答えはNO。財務部門は大卒者限定の部署だからというのが理由です。悔しかったですね。初めて学歴という壁を目の当たりにしました。こんなところで、勉強から逃げていたツケが回ってくるとは思いませんでした。「大学に行くべきだ」そう決心し、翌年、青山学院大学経営学部2部を受験し合格。昼は仕事、夜は学生の二足のわらじを履くことになったのです。

4年間休みなしでも頑張れたのは、経営コンサルタントになり”企業とそれを支える人々の幸福に貢献する仕事”をしたいという明確な志望動機があったから

大学に入ると同時にオフィスビルのマネジメントを行う部署に異動になりました。業務管理部時代より残業・休日出勤が増え、1ヶ月休みなしということもありました。仕事と大学を両立するのは結構きつかったです。それでも、「学生時代の剣道の練習に比べたら何てどうってことないじゃないか」と思えましたよ。

大学ではサークルにも参加。合唱サークルです(笑)。 サークルに参加したのは少しでも交流の幅を広げるため。施設管理の都合で放課後1時間しか活動できませんでしたが、よい気分転換の場でした。

大学の講義の内容は、特に新しさを感じるものではありませんでしたが、系統立てて学問を学ぶというトレーニングには絶好でした。子供の頃に感じていた考えることへの抵抗感が、大人になってやっとほどけていった感じです。

4年生になり、会社を辞めると決意しました。卒業と同時に、大卒の資格を持って財務・経営管理・コンサルタントの仕事に転職するためです。やはり、大卒という経歴は業種や職種の選択肢を広げるという意味で必要だと実感しました。

コンサルティング会社に転職して感じたさらなる壁

転職先は某経営コンサルティング会社。本来は中途採用となるのですが、新卒枠で採用して頂けました。「いよいよ自分がやりたい事ができる」意気込んで入社したものの、先輩社員たちのレベルの高さに驚かされました。仕事を進めていくスピードにまったく追いついていけないのです。

主な業務は、企業の経営データを分析し、課題を抽出。その課題解決のプランを練り事業計画として策定するものです。仕事は過去の経営データの分析から始まりますが、先輩たちは莫大な数値データをあっという間に読み解いていきますし、とにかく仕事の段取りが早い。みんな超ロジカルシンキングで仕事を進めていく。この頭の使い方に戸惑いました。

これをクリアするにはとにかく経験を積み重ねていくしかないと思いました。考えて、考えて、考え抜いて、考え続ける。日々、これを基本として仕事に取り組みました。この仕事から逃げたいとは思わなかった。このプロセスが自己成長に繋がったと思います。

仕事を覚えていくごとに難易度の高い案件を任されるようになり、同時に複数のプロジェクトに関わるのが当たり前になりました。忙しくなるほどに仕事のプライオリティと時間の使い方の重要性を肌で感じるようになっていきました。

入社から4年。とにかく”考え続ける”をテーマに仕事に取組み続けた結果、自他ともに1人前として認められる存在になれたと思います。

自分の仕事の絶対的価値を認めさせる

デフレ経済脱却の兆しが見え始めた頃、経営コンサル業界にも変化が起こり始めました。特定分野に特化したコンサルティングから、幅広い領域でのコンサルティングが強く求められるようになったのです。コンサルティング会社としてより幅広い領域をカヴァーする総合力が問われる時代の到来です。

私個人も財務に特化したコンサルタントに物足りなさを感じるようになっていました。
より広いレンジでクライアントの深いところに入り込む仕事がしたいという思いから、今年2度目の転職に踏み切りました。幸いにも自分の希望にマッチする企業2社から内定を頂き、より事業領域の広いほうを選びました。

自分にとってこの転職はキャリアアップのため必然であったと確信していたのですが、妻の見方は違っていました。子供が生まれて間もない状況で、前職より企業規模も小さく、無名の企業になぜ転職しなければならないのかが理解できなかったようです。私は無理に理解してもらうことはせず、逃げずに話し合い自分を信じてくれるよう促しました。

今の私の思い、それはターンアラウンドマネージャーとして企業とそれを支える人々の幸福に貢献する仕事を究めていく、自分の仕事の価値を社会的に広く認めさせたいということです。経営者の方々を満足させる価値を提供し、自分自身をどこまでも成長させることです。価値ある仕事の対価としてより高いキャリアを目指すことで、自身の成長を加速させることができると思っています。

未経験者が経営コンサルタントに転職するには

編集後記:村上さんは、学生時代から経営コンサルタントになりたかったという訳ではありません。真面目に与えられた業務や教育に取り組むことで”やりたい仕事”が見つかったと言っています。やりたい仕事を見つけるには、今の自分に何が出来て、将来何をしたいのかをしっかりと考える事が大切です。また転職をし経営コンサルタントになってから本当に自分でやっていけるのかという情報収集もしなくてはいけません。そして今の自分に出来る事と将来やりたい事のGAPを埋める努力を行う事で、夢に近づく事ができます。村上さんは中期スパンで経営コンサルタントへの道筋を考え、着実にスキルアップをおこないました。そして経営コンサルタントとしての立場を獲得しました。未経験者が経営コンサルタントに転職するには、経営コンサルタントとしての必要な条件を見極め、経営コンサルタントとして今の自分に足りないスキルを補い続ける努力をする事が大切だと感じました。村上さん、新たな経営コンサルタントとしてのチャレンジを応援しています。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA
村上武史 (32)
経歴:

18才で高校卒業後、不動産のデベロッパーに就職。

20歳で大学に入学し、働きながら学業に専念。

23歳で経営コンサルタント会社に転職。様々な案件を体験しながら、コンサルタントとして何がしたいのかを見つける。

30歳でやりたい事をする為に、転職。


充実度

充実度: 70点

業務上で成長実感やマンネリを引き起こす要因である6軸18項目を点数化した数値です。
インタビューイー様のキャリアの分岐点で、
その選択がどのような心理的な変化を産んだのかを点数化しております。

メッセージを送る

このインタビュー記事についてご意見、ご感想などありましたら、
ぜひメッセージをお送りください。

メッセージを送る