ベンチャー・中小企業に転職

好きなことを仕事に。囲碁の課題に立ち向かう

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ビックカメラでの販売業務を5年間務めた後、趣味であった囲碁の業界へ転職。囲碁サロンの経営をしながら囲碁に関わる様々な仕事に関わっています。「好きなこと」を仕事にすること、縮小する囲碁業界で起こし得るイノベーションとは。梅木さんの挑戦とキャリアビジョン、囲碁の魅力をお聞きしました。

ネガティブな理由では転職しない

就職して最初の職場はビックカメラで、合計5年間勤めました。当日は繁盛店の花形フロアで、主任職を担当しましたね。

最初は空気清浄機の売り場担当からはじまり、対面販売のノウハウを学ぶ日々です。お客様と面と向かっての商売は本当に奥深くて、店舗にいらっしゃるお客様は商品について何かしら知りたいと思っていらっしゃるわけです。その人の話をよく聞いて背景事情を知ること、そのうえで最適な提案をすること、とにかく笑顔でいることを常に心がけていました。

こういった販売の業務のほか在庫管理や発注、売り場作り、人員の管理など、業務内容の幅は広かったですね。私を信頼してくれていたことも要素としてはあったと思いますが、会社の特徴としても、ベンチャー気質、現場第一主義で、自分の裁量はかなり大きかったと思います。号令をかけたら一斉に動くという、ある種軍隊みたいな側面もありましたね。

そういった環境で刺激もあったので、職務内容自体には特に大きな不満は感じていませんでしたが、実はどこかで転職は考えていました。会社自体の成長と自分の成長の先のズレが見えたことがきっかけです。

当時のビックカメラは若い人が大量に入って大量に離脱するといった感じで、離職率も高いほうでしたね。その中で残った人が店長などに昇進していくのですが、その店長の働く姿などを見ていても、将来自分がああなりたいとは思えませんでした。個人携帯が業務用携帯と化して、ひっきりなしに電話が入る状態でしたし。けれど、ネガティブな理由での転職は絶対にしないという自分ルールがあったので、転職を決意したのは、囲碁の仕事に関して、「やってみないか」と打診があったことがきっかけです。好きなことを仕事にするチャンスってなかなかないと思うので。

「好きなこと」を仕事にする

囲碁のルールを覚えたのは大学3年生のときです。高校時代の友人に誘われてやってみたもののかなりボロボロに負けてしまって(笑)。負けず嫌いに火がついて猛勉強しましたね。元から孫子やクラセヴィッツに興味があったり大学で古代ローマの軍制度を研究したりしていたので、ストラテジーな世界への関心はありました。

そうしてはまっていった囲碁は、社会人になっても続けていました。静岡から東京に出たので知り合いはほぼいない状況だったので、囲碁によって多くの方々と知り合い、助けられました。漫画『ヒカルの碁』監修の梅沢さんとも知り合い、縁あって囲碁のボランティア団体に所属することになり、かなり大規模な囲碁フェスティバルの運営を幹事として成功させました。そこでのご縁が、今の社長や同僚からお仕事のお誘いを頂くきっかけになったのだと思います。

そんな囲碁の魅力として、自分の成長実感があることが挙げられると思います。やればやっただけ自分が強くなったことを確実に実感できます。一方で、敗因は人のせいにはできません。すべて自分の手にかかっています。囲碁は対戦した結果として、思考の軌跡がすべて見えるので、悪い一手もずっと残り、負けず嫌いには負けた時のダメージが大きいですが(笑)。また、多様で面白い人と多く関われるのも魅力の一つです。本サロンでも弁護士、経営者、会計士、エンジニアなど、職種を問わず頭を使う人が多く訪れますね。

縮小傾向にある業界

ビッグカメラから転職したダイヤモンド囲碁サロンでは、「囲碁に関しては何でもやる」をモットーにしています。家庭や職場以外で、囲碁を打つ人に楽しみと憩いを与える3rd placeとしての役割を根本に据えつつ、イベント運営、おもちゃやゲームの監修、インストラクターの派遣、用具の貸し出しまで、かなり多岐にわたる業務をこなしています。

しかし、囲碁自体の市場は縮小傾向にあると言わざるを得ません。ご想像の通り囲碁をやられる方は高齢者が多いので、年数を重ねるごとに、お亡くなりになられた分だけ減少しています。

けれどそれは囲碁自体の魅力がないということは意味しないと思っています。縮小傾向に今はあるものの、市場が活性化するチャンスは十分にあると私は考えてます。

私は経営大学院のグロービスでMBAを学んだのですが、囲碁と経営の思考パターンは同じだということに気づきました。囲碁での戦略的思考は、まさに経営で次の打ち手をどう考えるかということとダイレクトに結びつきます。前職はこの自分のMBAのキャリアからもどこか離れていたので、自分のキャリアが生かせるという意味でも今の仕事はやりがいがあると思います。

この経験を通して、囲碁業界に新しいビジネスモデルを導入したいと感じるようになりましたね。そのビジネスモデルを通じて、縮小傾向にある業界に刺激を与えられたらと思ってます。

囲碁業界のイノベーションを目指して

全体的にシュリンクする傾向がある市場では、10年、20年先を見据えて仕事をしないと危険ですが、次第に生き残れるタイプというのも見えてきました。ありうるイノベーションとして、詳しくはお話しできませんが、テクノロジーとサービスの分野において起こると思います。そして最終的には両社が融合して囲碁業界全体に対するイノベーションとなると考えてます。

テクノロジーとは、ネット碁に代表されるようなネットやアプリの活用で、サービスは囲碁サロンのようなもののイメージです。今、大きく関わっているのはサービスの分野ですが、ダイヤモンド囲碁サロンでも多くの付加価値をつけるなどの試みをしています。従来の碁会所はマッチングサービスという、対局の提供が主なサービス内容ですが、現状多くの碁会所がつぶれてしまっています。ネットで代用可能なサービスだからです。

ダイヤモンド囲碁サロンでは、インストラクター制度や、お酒の提供、多様で面白い人との出会いなどの現在の価値に加えて、さらに一歩踏み込んだものを足して、進化していくことを考えてます。

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梅木大輔 (35)
経歴:

23歳 ビッグカメラに正社員で入社。売り場担当。

25歳 同社にて主任に昇格

28歳 ダイヤモンド囲碁サロンを経営する方円企画に参画

31歳 同社にてマネージャーに昇格


充実度

充実度: 74点

業務上で成長実感やマンネリを引き起こす要因である6軸18項目を点数化した数値です。
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その選択がどのような心理的な変化を産んだのかを点数化しております。

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