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エクセルと数字の強さを活かしてスマートニュースのファイナンス責任者に

投資銀行での猛烈な仕事生活をきっかけに、仕事との向き合い方を考えはじめた熊野さん。いくつかの転職とチャレンジから辿り着いたキーワードはエクセルと数字。そんな熊野さんの仕事の集大成とは。

ミスが許されない仕事

大学時代より、いずれは事業を立ち上げたいと思っていました。
将来に向け、自分の強みとなる技術を身につけられる仕事として、モルガンスタンレーという投資銀行に入社しました。
ここなら財務スキルを学べると思ったからです。
財務スキルが身に付けば、数字に強くなり、事業立ち上げの際に活用できると考えていました。
入社後はM&A部門のアナリストとして、企業買収の際に調達すべき費用や、株式上場時の株価予測などを専用ツールを使用して試算する業務を担当しました。
そこで求められたのはミスのない完璧な仕事。
数字を細かく扱う仕事なので、数字を間違えること等は言語道断。
まさにプレッシャーとの闘いで、まるで戦場のような職場でした。
投資銀行での仕事はよく「汗と涙の物語」なんて言い方をしますが、当時の仕事は「冷や汗と涙の物語」でした(笑)。

グロービスでの学び

投資銀行に入社して5年目の2008年9月以降、リーマンショックの影響で業務が激減しました。
以前より時間にゆとりがでてきたことで、将来のことなどを考えるようになりました。
5年間自分が何をしてきたのかを振り返ると、そこには仕事しかありませんでした。
具体的にやりたいことがあるわけでもなく、成長していない自分に危機感を覚えました。
そこで将来について具体的に考えていくために、もっと世の中を知ろうと思いグロービス経営大学院の単科コースで学ぶことにしました。
ずっと仕事の枠の中で生きてきた自分にとって、そこには新鮮な驚きがたくさんありました。
幅広い分野で活躍する人たちが集まり、多様性に溢れ、自分には見えていなかった世界に触れたことで大きなカルチャーショックを受けました。
この体験により視野が広がったというか、人間的に角が取れたような気がします。
5年もキャリアを積むとプロジェクトを回していくこと自体は問題ありませんでしたが、あるM&Aの提案で自分の力不足を思い知らされました。
単純なアイデアに基づいただけで何の魅力もない的外れな提案で、ビジネスを理解していないことを指摘されてしまいました。
きちんとビジネスを理解しなければと思い、単科修了後にグロービスでMBAを学ぶことにしました。
当初は仕事をしながら通っていたのですが、時間的に厳しくなってきたこと、さらにメガバンクとの合併による会社の変化についていけなくなったことがあり、投資銀行を退職してしばらくはグロービスでの学びに集中することにしました。
MBA取得後、ありとあらゆる企業を回り転職活動を行いました。
自分がプロジェクトをリードし、世の中にインパクト与える仕事。
そんな軸で会社を探していった結果、エムスリーと出会ったのです。

週末起業でエクセルセミナーを開始

エムスリー入社の決め手は経営陣が優秀でロジカルな経営を実践していたことですね。
担当した仕事は医師のネットワークを活用した様々なサービスの企画です。
例えば「アスクドクターズ」というWEBサービス。
ネット上において、月300円で医師に様々な質問ができるサービスで、健康不安を持つ人が治療の必要性を確認したり、妊婦の方が胎児の画像を送りアドバイスを求めたりできるもの。
エムスリーの仕事と並行し、週末起業として個人的な事業もはじめました。
グロービスのプログラムにおいて発表したアイデアをかたちにするため、自分でアプリも作成しました。
いわゆるグルメアプリなのですが、数字としては大赤字。
やはりサービスを広めていくためには広告が重要で、その原資となるのは売上であり、まず初期段階で一気に売上を上げる必要があるということを学びました。
その後、自分で開発できるか開発の必要がないものを検討していった結果辿り着いたのが「エクセルセミナー」です。
エクセルであれば、投資銀行時代に培ったスキルをそのまま活用できるので、初期投資も何もかかりません。
そのため、まず無料でエクセルセミナーを開催し、終了後に参加者に「いくらなら払いますか」とアンケートを実施し、その結果をもとに受講料を設定。
現在、1回3000円の有料エクセルセミナーとして展開し多くの参加者を集めています。
エクセルは一般的に苦手な人が多く、さらに投資銀行での使い方と世の中一般での使い方がまったく違っているため、広く受け入れられたのだと思います。

ファイナンスの世界で生きていく

その後、スマートニュース社からファイナンス担当として来てほしいと正式なオファーをいただきました。
エムスリーに転職して以降、自分はアイデアの部分は弱く、やはり収益計画づくり、数字に長けていると実感したのです。
数字で生きていくことこそが自分の道だと確信し、転職することにしました。
現在はスマートニュース社のファイナンス部門責任者として、証券会社、投資家、ベンチャーキャピタルなどと交渉しながら収益計画を作成する仕事を担当しています。
今まさに、これまでの仕事の集大成としてここに辿り着いたなと感じています。
投資銀行時代のファイナンス、エムスリーでのWEBマーケティングや数字での管理、エクセルセミナーでの人に教えることによる自己成長。
それらの経験があって今があるということです。
自分の最大の強みを発揮しながら、会社の成長に寄与しさらに自らも成長していきたいと考えています。

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プロフィール

熊野整

熊野整

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経歴:

22歳 投資銀行のM&A部門のアナリスト

28歳 エムスリーにて新規サービスの企画を担当

32歳 セミナー講師としてエクセルセミナーを開催

33歳 スマートニュースにてファイナンス部門を担当

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