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劣等感があったからこそ気づけた「自分らしさを確立することの大切さ」

やんちゃ少年、高校球児、理系専攻、リクルート。異なる道を幾つも歩んできた中野さんは現在、「失敗を恐れず自分らしいキャリアを歩む若者」を育てるための取り組みをしています。一貫性のないように見えるその経歴は全て、今の中野さんに繋がるひとつのストーリーになっていました。若者の、自分らしさ確立の手助けをするベンチャー企業で活躍する中野さんにお話を伺いました。

仲間外れにされ猛烈に反省

私には2歳年上のとても優秀な兄がいます。
周りの人達から比較をされていた訳ではありませんが、自分で勝手に兄と比較をして、いつも劣等感を抱いていました。
その劣等感を隠すための虚栄心から家の外では常に攻撃的に振る舞うようになっていました。
ジャイアン的な感じで、なかなか強烈なものだったかと思います。
そんな私でも、少年野球を一緒にやっていた仲間は友達として私を迎えてくれていました。
しかし、中学生の時、その信頼していた仲間たちから、仲間外れにさてしまうということが起きました。
強い衝撃でした。
「なぜ?」「どうして?」悔しさと悲しさの感情の中、自分を振り返ってみると、自分勝手な発言や行動が次々と浮かび上がってきて、猛烈な反省をしたのを覚えています。
この時から、「自分が変わっていかなければならない」という意識が芽生えはじめました。
挨拶や礼儀をきちんとする。
意識的に「ありがとう」を言う。
など基本的なことかもしれませんが、自己中心的ではなく、他人に対して気を遣う意識を持つようになりました。
結局仲間外れにされていたのは勘違いだったのですが、これが自分の内面を見つめなおす最初のきっかけになった出来事でした。

やはり消えない劣等感。
自分は出来ない人間なのか

中学・高校でも野球を続け、甲子園で活躍するという目標に向かって、がむしゃらに練習をしていました。
しかし、最後の夏の大会であっさり負けてしまいました。
甲子園への道が途絶えたとき、どうしようもない喪失感に襲われました。
何も手がつかないまま、周りに流されるまま、なんとなく大学に行こうと決め、なんとなく勉強をはじめました。
目的もなく漫然と勉強していたこともあり、現役でも、一浪してもどこの大学にも受かりませんでした。
しかし、一緒に部活をやっていた友人達はしっかり受験を突破していました。
「なぜ、自分だけ出来ないのだろうか」と、ここでも劣等感が生まれたことを覚えています。

ひとの役に立つことの楽しさに気づく

結局、二浪して大学に入学。
大学ではテニスサークルに所属しました。
気楽に遊ぼうと思って入ったのが本音ですが、テニスの魅力にはまり、全力でテニスに打ち込みました。
そんながむしゃらな姿を見てくれていたのか、同期の仲間が強く推薦してくれて、サークルの代表を務めるようになりました。
劣等感の塊であった私にとって、自分の価値を認めてくれる人々の存在はとても嬉しかったですね。
代表として出来ることをやろう、と思いました。
その中で意識したことが、「組織がいかに楽しくなるか」ということでした。
「参加してくれた人の笑顔を1回でも見る」ことを目標に、どうやったらサークルのみんなを笑わせられるか。
トライ&エラーの連続でしたが、他人のために何かしたいというモチベーションが存在していました。
そして、それを楽しんでいる自分がいたことに気づきました。
また学業では化学を専攻していましたが、面白いと思えず、大学院進学のときに、専攻を分子生物学へ変更しました。
研究とはどういうことなのかを見極めるための大学院2年間でしたが、自分は「籠って研究のみをすることが向いていない」と感じたので、就職先は、「研究+α」や、「世の中に対してインパクトを与えられる仕事」を軸に探しました。
ちょうどそのときにガス器具の事故があり、「なぜ少しの知識で防げたはずの事故を防げなかったのか」という問題意識から、情報の伝達について関心を持つようになり、「メディア系」の企業もみるようになりました。
「誰かに貢献したい」という漠然とした思いで就活を続けていくうちに、リクルートの社員の方の「情報伝達だけではなく、メリットを知らせないと人は動かない」という言葉が心に響き、リクルートへの入社を決定しました。
今思うとリクルートブランドが欲しかったというのが本音の気もしています。

自分が本当に「ワクワク」することは何なのかを模索する日々

入社後は、求人広告の営業に就きました。
想像以上の自分の出来なさに落ち込むことも多かった時期でした。
朝の6時から夜中近くまで仕事をして、がむしゃらに働きました。
寝る時間はほとんどありませんでしたが、勉強を重ねるうちにビジネスの仕組みがわかるようになり、ちょうど楽しさを感じるようになったタイミングで、ブライダル部門への異動が告げられました。
あまり関わりのなかった分野であり、強いメディアを持つが故の閉塞感を感じたことも相まって、なかなかモチベーションは上がりませんでした。
その後、リーダー職を2年勤めましたが、そこでも想像以上の学びと成長を得ることはできませんでした。
ブライダル業というのは、パートナーに巡り合えて、さらに挙式をする資金のある、二重にも三重にも「ハッピー」な人を対象とするので、あまり強い問題意識や「ワクワク」を感じられませんでした。
その後退職することとなりましたが、大手という強みを生かして様々なことに挑戦したのもリクルート時代でした。
トロント留学やNPOでの活動をし、本当に自分がやりたいことは何か、自分らしさとは何か、を模索し続けました。

失敗を恐れず挑戦する世界の学生達

模索の1年の中で、トロント留学は私にとって特別なものとなりました。
32歳での留学でしたが、周りはみんな20代。
20歳のアジアの学生が、単語や文法の間違いにも臆せず積極的に自分の意見を述べているのと対照的に、日本の学生にはどこかエネルギーが足りていませんでした。
ここで、失敗を恐れる日本人の学生に危機感を抱いたのです。
意見を明確に持った世界の人々を、日本は相手にしなければならない。
そのために、何かできることはないかを考えました。
はじめは大学生向けの海外インターンシップ事業を考えました。
しかしこのとき、浪人時代の自らの経験が頭に浮かびました。
なんとなく、目的を持たずに勉強していた日々。
あの時間をもっと有効に使えなかっただろうか。
大学入試に至る前に自分らしさを見つけられる機会は提供できないだろうか。
そんな考えを巡らせているときに、中高生向けのキャリア教育プログラムを提供しているGood Try Japanと出会い、経営に参画しました。
出会って1週間の決断でした。

自分らしさを理解し、自分らしさを選択すること

Good Try Japanでは、中高生向けのグローバルキャリア教育プログラムを提供しています。
我々が課題として捉えていることは2つあります。
1つは、「自分らしさ」が分からないということ。
もう1つは、「自分らしさ」を選べないということ。
日本社会では「正解はこれ」「これが普通」という暗黙の基準が存在しており、その基準からずれているものは異質として扱われます。
しかし、その基準は本当に正しいのでしょうか。
変化のスピードが激しい世界では「自分の基準」=「自分らしさ」を理解することが重要で、同時に、それを選び行動に変えられなければ意味がありません。
我々は「自分らしさ」を軸に生きるプロフェッショナル達とのセッション、ワークショップを通して、この2つの課題を解決していきます。
今はシリコンバレーでのプログラムがメインですが、これから世界各地でプログラムを提供していきます。
まだ思考が柔軟な中高生のうちに、自分と向き合い、自分とは何かを考え、結果として自分らしく豊かに生きる日本人が増えれば嬉しいです!

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プロフィール

中野修二

中野修二

(34)

経歴:

26歳・・・リクナビ等求人広告営業を担当

28歳・・・ゼクシィ等ブライダル事業に従事

31歳・・・ブライダル事業のチームリーダーとして事業を牽引

33歳・・・Good Try JAPANの創業に参画。代表取締役社長へ

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