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転職は会社への裏切り行為ではない

転職することを、いまいる会社への裏切り行為だと感じているかたもいるようです。入社以来お世話になった上司や同僚に対し、自分が会社を去ることを後ろめたく感じてしまうのでしょう。このような後ろめたさは特に、非常に厳しい労働環境の中で同僚達と共に働くことで生まれる連帯感に起因することが大きく影響することもあります。

 

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なぜ転職を裏切りと感じてしまうのか

いわゆるブラック企業のような環境で激務に追われ、みんなで力を合わせてその苦境を乗り越えようとしている最中に、自分ひとりがそこから去るというのはなかなか勇気がいるものです。

なぜそのような心境に陥るのでしょうか。
日本の心理的社会構造は、欧米に比べ母性性が強いと言われています。
母性原理社会と言い換えることもできるでしょう。
逆に欧米は父性性の強い社会構造となります。
母性とは「優しさ」「慈しみ」「包み込む」などのように、何でも受け入れてくれるという安心感があります。
しかしこれらがいき過ぎると「甘やかす」「自立させない」「のみ込む」のようなネガティブな心境や環境をも作り出してしまうのです。

それらの心理が働いている社会(会社など)では、辞めるという行為はその社会への裏切り行為だとみなされてしまうのです。
日本はみんなと同じでなければいけない風潮がまだまだ残っており、少しでもみんなの輪から外れると違和感や不快感が生まれてしまいます。
学校などではそれがいじめなどにも発展してしまうのでしょう。
会社でも同じです。
特にブラック企業のような劣悪な環境では、「みんな辛いんだからお前も辛い思いをしなければ許さない」「みんな辛いのに自分だけ逃げ出したら後が怖い」というような考え方が当たり前のように発生してしまいますが、それは日本人の強い母性原理に起因していることも考えられます。

裏切りと感じる原因は自分にもある

ここまでは外的要因についてご説明しまいたが、「転職は裏切り」と感じてしまう要因が自分自信にある場合もあります。
それは、母性原理な社会に自分が依存している場合です。

たとえばブラック企業で働いていて部下がいたとします。
自分はその会社の経営方針が理不尽だと思っていたとしても、上司である以上部下にその理不尽な内容の指導をしなければなりません。
そうすることで自分は部下よりもいい給料をもらっていたならば、それは自分がブラック企業のブラックさを加速させることに加担しているとはいえないでしょうか。

このギャップは本人を非常に苦しめることになります。
自分でよくないことをしていると理解している、でも会社に属している以上方針には従わなければならない。
このような心境は非常に辛いことだと思います。

しかし、これはその社会に依存しているからこそ起こっている現象だということを自覚しなければなりません。

もし本当によくないことだと思うのなら、自分の上司や社長などに意見をぶつけて変えていけばいいのです。
その結果減給や降格などがあったとしてもです。
もしくは転職という選択肢を選ぶことです。
現状がよくないと思いつつも、そういった何らかの摩擦が起こりうる行動をとれないのはやはりブラック企業に依存している可能性があります。

「自分が転職してしまったら誰が部下を守るんだ」というような正義感あふれる気持ちを持たれるかたもいるかもしれませんが、部下には部下の生活や考え方があります。
その考え方は「部下から嫌われたくない」という気持ちの裏返しではないでしょうか。

転職を裏切りと考えないために

転職を裏切りと考えてしまう場合、まったく裏切りと感じずに転職することは非常に難しいはずです。
先述した通り、女性原理が強く働いている社会に身をおいている場合、すでにその社会に「逃がさない」「離さない」というような心理が働いてしまっているので、自分の努力でその社会的志向を変えることは大変困難になります。

そうであるならば、同僚や上司から嫌われることを前提に割り切って転職するしかありません。
ベストセラーとなった「嫌われる勇気」という本をご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、その内容のとおり、自分の行動を(逆に行動を起こさないという選択も)他人のせいにするべきではないのです。
上司や同僚に引き留められたりすることで転職を思いとどまることは、他人に自分の人生をあずけているのと同じことです。
もしくは無意識の内に、その社会に留まる心地よさを自分で選択しているのです。

5年後、10年後の理想の自分を想像してみましょう。
そのときあなたは何をしているでしょうか。
もしいま働いている会社ではなく、別の場所で活き活きと活躍している自分を想像するのであれば、いつかかならず転職しなければなりません。

その理想の自分を目指して行動を起こしましょう。
他人が自分の行動をどう受け取ろうとも、それは他人が勝手に感じていることです。
そこに同調することがあなたにとっての幸せであれば、ずっと他人に人生をあずけて生きていきましょう。
そうでないのであれば、自分の意志を主体にして行動を起こし、あなたらしいワークライフを送りましょう。

 

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