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転職に資格は必要か

MBAは転職に有利な究極の資格。若手ビジネスマンの間にはそんな考えが根強くあるようですが、果たして本当にそうでしょうか?どんな資格を持っていても、実務経験がなければ役には立ちません。ここでは「資格と転職」について考えてみたいと思います。

 

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資格を取る理由

「資格を持つことが自分の価値を高める」 かつてのバブル経済期に注目された資格が、宅建(宅地建物取引主任者)。
第一回の試験では合格率90%以上とほとんど注目されていなかったものが、バブル経済期に入り「金になる資格」として一気に人気資格となりました。
バブル崩壊後は一気に宅建需要が下がり、「おいしい資格」とは言えなくなったものの、その後も合格難易度は高くなったままとなっています。
資格を取る理由として、かつての宅建のように「時流に乗った稼げる資格だから」という考え方もあれば、「資格取得に向けた勉強をすることで特定の分野に対して系統立てて学べるから」という考え方もあります。
弁護士・公認会計士・司法書士をはじめ、世の中には資格・免許がなければできない仕事がたくさんあります。
業務上必要な資格であれば取得するのが当然となるわけですが、世の中には業務と直接関連性のない資格をいくつも持っている人が少なくありません。
必要かどうかすらわからないのに資格を取りたがる人が多いのはなぜでしょう?

キャリアビジョンがないから資格を取りたがる?

資格を取りたがる人に多いのが、「とりあえず資格さえあれば何とかなる」という考え方。
このように考える人は自分のやりたいことが明確でないことが多いようです。
運転免許を持っていても、実際に運転しなければ運転技術が向上しないのと同じように、資格だけ持っていても実務経験がなければビジネスでは通用しません。
「ビジネススクールでMBAを取得しました」とアピールしても、企業が見るのは「実務でどんな実績を残してきたか」の一点のみ。
「資格=自分の付加価値の証明」と勘違いしている人はいませんか? 確かに難易度の高い資格を持っているとそれなりの評価はされるでしょう。
しかし、企業はどんな資格を持っているかではなく、持っている資格がキャリアビジョンと合致しているかどうかを見ています。
脈絡のない資格取得は逆にマイナスの印象を与える可能性もあり、「この人はこれまで明確なキャリアビジョンを描いていなかったのだな」と判断されることになります。

転職力を体系的に整理する

中途採用においてはまず書類選考が行われますが、企業は一定の判断基準を持っています。
その基準には資格の項目も含まれているわけですが、企業が必要と考える基準以上の資格を持っていればとりあえず面接に進む可能性は高いと言えます。
また履歴書・ESに資格を書く場合、級のある資格なら最低でも2級以上のグレードでないと「非常識」と思われます。
「中級程度の英語力」を求められているのに「英検3級」と書いてしまうと、「この人は英語ができない」と思われるだけになってしまいます。
さらに、資格は持っていることに意味があるのではなく、実務にどれだけ生かされていたかが重要となるため、取っただけの資格なら書かない方がベターかもしれません。

転職においては自分の市場価値を知ることが重要と言われます。
転職市場で問われるのは「その人でなければできない」という武器をどれだけ持っているかであり、オンリーワンの人材と認められること。
そうあるために何をすべきか? まずは自らのキャリアビジョンについてじっくり考えてみましょう。
「自分のキャリアプラン実現のためには何が必要か」が明確になれば、自ずとやるべきことが見えてきます。
キャリアプランに役立つ見込みが十分な資格取得ならチャレンジする価値はありますし、そうでないなら目の前の仕事に全力で取り組んでみてください。
仕事の中に、あなたにしかできない付加価値をどれだけ見出せるかが、最大の転職力となるはずです。

 

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