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通勤時間は短ければ短いほどいいのか

「通勤時間は短い方が良い」というのが、多くの人の共通意見です。しかし、そう簡単に断定できるものでしょうか。ここでは短い通勤時間の内容について、今一度、考えてみたいと思います。

 

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“短い通勤時間”はなぜ良いとされているのか

世間では通勤時間が短いことが良いことだと、まるで決めつけのように言われています。
しかし、果たしてそれは100%正しい考え方なのでしょうか。
まずは短い通勤時間が良いとされている理由を、3つのメリットから見ていきます。

朝ゆっくりできる

通勤時間が短いということは、起きてから会社に行くまでの時間が短い、ということです。
たとえば、Aという会社で働く2人の社員がいます。
1人は自宅から会社まで2時間通勤時間がかかるのに対して、1人は20分で行ける。
となると後者の方は、朝の睡眠時間が1時間半以上も余裕に確保できるわけです。
毎日汗を流して体力・精神力をすり減らして働く会社員にとっての、“1時間半の睡眠”というのは、かなり貴重な時間になります。

満員電車のストレスが減る

サラリーマンのストレスの原因は仕事に加えて、満員電車も大きく負担となっています。
通勤時間が短いことは、そこで感じるストレスも相対的に短くなりますので、この点もメリットと言えるでしょう。
特に、定められた就業時間が10時以降という場合は、電車に乗るときには通勤ラッシュの時間はおおむね過ぎているので、よりそのストレスは軽減できるかもしれません。

また、自宅から会社までの距離が短ければ短いほど、通勤手段も自分で選択することができます。
「朝は少し身体を動かしたいから、自転車通勤がしたい」、「5~6kmなら運動のために歩いて行きたい」という感じです。
電車で1~2時間かかるような距離では、こうした通勤手段の自由はありません。

プライベートな時間が増える

実は社会的には、“通勤中も労働をしていると見做されている”ことはご存知でしたか? 通勤中の怪我や事故が、労災保険の対象となっているのがその根拠です(一部例外はあります)。
つまり、“通勤時間が短い=勤務が短い”という理屈になります。
プライベートな時間が増えることで、その時間を家族との時間に使ったり、趣味、買い物などの時間に使ったりできるわけです。

長い通勤時間のメリット

それでは、長い通勤時間にはメリットは一切ないのでしょうか。
そんなことはありません。
たとえ、1~2時間の電車通勤であっても、メリットとして考えている人は世間には大勢います。

生活にメリハリがつく

通勤時間が長ければ、多少なりとも睡眠時間を削ることになります。
しかし、そのおかげで、プライベートでの時間にメリハリをつけて生活できるという考え方です。
朝もダラダラせずに動くことができますし、夜は遅い帰宅になると、限られた時間で次の日の準備や趣味の時間を確保しなければなりません。

効率的、能動的に物事を進めようとする習慣が身に付くのです。
普段の生活がダラダラしがちな人は、長い通勤時間、という時間の拘束力があった方が毎日を充実させ、生き生きと生活できるのかもしれません。

通勤中はアイデアの宝庫

通勤中は、無駄な行動はできません。
電車内で気楽に歌を歌うこともできませんし、眠いからといって横になることもできません。
そういう限られた状況でしか(だからこそ)集中できない人にとって、満員電車での長い通勤時間は苦ではないようです。

特に、アイデアが必要とされるクリエイティブな職業をしている人、直面している問題解決の糸口を探している人などにとっては、何よりの有効活用できる“仕事時間”となり得ます。
通勤時間が長いからと言って、それが必ずしもマイナスになるというわけではないのです。
短い通勤時間、長い通勤時間、それぞれに一長一短です。

つまり、「通勤時間は短ければ短いほどいい」という断定的な表現を、「通勤時間は短ければ短いほどいいと考える人は多い」という表現に言い換えるのが、ここでの考察における結論として適切かもしれません。

 

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