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やりたい仕事より今の自分にできる仕事

大学生になるまでは人とのコミュニケーションが苦手だったという井上さん。営業畑一筋、常にトップを走ってきた彼からは想像もできない。やりたい仕事よりも、できることを増やすことが大切と井上さんは言います。そんな井上さんがこれまでにどんなステップを歩んできたのかを伺いました。

今何ができるかを考え、今を楽しむ、それがやりたい仕事に繋がる

今、私がこだわっているのは、顧客の深いところにある思いを引き出すということです。
それは確固たる信頼関係があって初めて触れることができるものです。
営業としてだけではなく、人間として信頼を得られるかどうかです。
営業として数字を追い求めるのは当然です。
しかし、それは仕事の結果に過ぎません。
ごく自然な人間関係を構築し、その輪を広げていく。
それを基本とし、さらに営業という仕事を究めていきたいと考えています。
一般論として、若者たちに対し「やりたい仕事を明確にしなさい」ということがよく言われます。
私は必ずしもそれが正しいとは思いません。
私自身、就職するまでにいろいろなことに悩みました。
社会人となり、今を頑張ることに集中した結果、できることが増えていき、次第にやりたい仕事が見えてきたのです。
やりたい仕事は何だろうなんて考えるのは意味がないと思いますよ。
自分の内側から湧き出てくるものなのですから。
そしてそれはできることを増やした結果見えてくるものでもあると思います。
私自身、きっとすぐに次なる目標が見えてくるでしょう。
その時はまた転職しているかもしれませんし、起業しているかもしれません。
今を一生懸命生きることで、自分自身ができることを増やしていく。
そうやって人は成長していくのではないでしょうか。

大学生になって初めて真剣に自分と向き合った

子どものころはいわゆる優等生タイプでした。
予習復習をきちんとこなし、成績もよく、何の問題も起こさないなんでもできるいい子。
ただし、社交性に乏しく、友達と夢中になって遊んだという記憶はありません。
人と関わるのが得意ではなかったんです。
大学に進むと、それまでとは環境が一変。
個性的な学生たちとの交流、ゼミでのディスカッションなどコミュニケーションの重要性を実感しました。
コミュニケーションスキルを磨くべく、まずは居酒屋でアルバイトを開始。
新規オープンのお店にオープニングスタッフとして参加しました。
これがすごく面白かった。
ホール接客を任せてもらったのですが、お客さんの笑顔を見ていると自分も楽しくなってくるんです。
また、新規のお店ということもあり「みんなでいいお店にしよう」というスタッフたちの意識が高く、オペレーションなどをみんなで考え工夫していくのはとても面白かったですね。
それからは、新規オープンの居酒屋を3ヶ月ごとに渡り歩きました。
別に嫌になって辞めるわけじゃありませんよ(笑) オープンから3ヶ月ぐらいするとほぼ店舗が落ち着いてきて、開店直後のがむしゃらな感じが薄れていく。
自分はオープン間もない状況の中でみんな一丸となってお店づくりを考えていく感じが好きだったんです。
その後2年、勉強はほとんどせずにアルバイトと友人たちとの遊びに夢中になりました。
気が付くと単位がほとんど取れていなくて、卒業が危うい状況になっていました(笑)。

30歳までは夢中で働くと決めた やりたい仕事をし、できる事を増やす

バイトと遊びに夢中になりすぎ、4年では卒業できず1年留年してしまいました。
それでも、振り返ると留年した1年間は無駄ではなかったと思います。
この間にファイナンシャルプランナーと販売士の2つの資格を取得しましたし、進路についてじっくりと考えることができました。
就職活動は理化学系もしくはIT系の営業職に絞りました。
成長性の高い業界でバリバリ働きたかったからです。
とにかく20代のうちに確固たる自分の仕事を確立しようと決めました。
就職先は本郷にある理化学機器の専門商社。
企業の研究所や大学の研究室で使用する実験機器を扱う中小企業です。
営業は完全なルートセールスで、いわゆる御用聞きの仕事。
取引先とのリレーションを深め、日々の訪問の中でニーズをいち早くキャッチし、競合に先んじた提案を行うフットワークが重要な仕事です。
ここではクライアントの懐深くに入っていく営業を学びましたね。
入社3年目、違うスタイルの営業でもっとガツガツやってみたいなと思い始めました。
成果がそのまま報酬に反映される、実力がすべての世界で自分を鍛えたいと思ったのです。
IT・不動産業界を中心に転職活動を行い、最終的にWEBマーケティング企業への転職を果たしました。
給与は歩合給で、売れなきゃ稼ぎは極わずか。
数字がすべてであり、前職とは180度違う環境です。
入社して、しばらくはひたすら電話でアポ取りの日々。
1日に300件は電話を掛けていましたかね。
やっとアポが取れても、新人は顧客訪問させてもらえません。
コンスタントにアポが取れるようになって、初めて先輩同行が許されるのです。
辛くはなかったですよ。
望んで飛び込んだ世界ですから。
一人で営業活動ができるようになってからは、どんどん受注も上がっていきました。
経験を積むごとにだんだん分かってくるんですよ。
確度の高いリストの見つけ方とか、アポ取りの過程で相手の心理がいまどんな感じなのかとか、いわゆる「営業のコツ」ですね。
入社から1年経たない間にできることが増えていき、トップセールスになり、すぐに拠点長に抜擢されました。
業績を挙げた者が上に立つ。
わかりやすいじゃないですか。
東京、広島、福岡、大阪と渡り歩きがむしゃらに働きました。

顧客に長く寄り添える仕事へ

転職して3年、数字至上主義の世界はそろそろ限界かなと思いました。
もちろん数字を残す自信はありましたが、100%新規顧客のみでリピートのない仕事に物足りなさを感じるようになっていました。
どうしてもやりたい仕事というわけでもなかったですし。
長期的に顧客と付き合い顧客満足を実感できる営業がしたいと思い、2度目の転職を決意しました。
数ヶ月間コンサル会社で契約社員として勤務した後、知人の誘いで現在の会社オールプレジデントに転職しました。
入社の決め手は、起業スピリットを持った優秀な人材がたくさんいたことと、数多くのクライアントと長期的な信頼関係を築いていたということです。
職種はもちろん営業。
WEBページのSEO対策ほか、中堅・中小企業をメインターゲットとしたWEB戦略のコンサルティングセールスです。
転職して感じたのは、企業の向いている方向の違いです。
前の会社が自社の業績しか見ていないのに対し、この会社はクライアントの思いというものを見ている。
自分がやりたい仕事と思っていた「顧客満足を実感できる仕事」がここでならできると確信しました。

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プロフィール

井上正道

井上正道

(34)

経歴:

専門商社、ウェブマーケティング会社での営業を経て、株式会社オールプレシデントに参画。

WEBページのSEO対策ほか、中堅・中小企業をメインターゲットとしたWEBのコンサルティングセールスに従事。

 

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