タグ一覧

幾度かの転職を経て辿り着いた自分の価値観をマッチする仕事

21歳の時BMX日本チャンプとなり、世界での活躍を目指していたという植山さん。しかし、プロの壁は想像以上に高く、大学卒業後はビジネスマンの道へ。その後ジョブホッピングを経て現在は外資系コンピュータセキュリティ企業にて活躍するか彼に、これまでの歩みと未来の夢を語っていただきました。

BMXライダーから不良サラリーマンへ

学生時代の私はBMXにすべてを賭けていました。
21歳の時に日本チャンピオンとなり、プロとして世界で活躍することだけを夢見ていました。
就職シーズンが到来し、大学卒業後の進路を考えることになったのですが、そこで改めてプロライダーとして生きていくことの難しさを再認識させられました。
本場アメリカで活躍するトッププロたちを見た時、どう頑張っても自分は彼らのようにはなれないと思ったのです。
本意ではありませんでしたが、就職活動を開始し、何とか産業用画像処理機器の商社にエンジニアとして就職しました。
当時はいわゆる就職氷河期で、今にして思うと就職できただけでもラッキーだったのかもしれません。
就職後もBMXライダーとしての活動は継続しました。
入社1年目、11連休を取ってアメリカの大会に参加したところ先輩の顰蹙を買い「前代未聞だ」と言われました。
私はまったく気にしませんでしたけど(笑)  翌2年目にアメリカへの出張があったのですが、この時に見たアメリカのビジネスマンたちの働き方には強く心を動かされました。
出張先のビジネスマンたちは誰も残業をせず、みな定時に仕事を終えオフィスを後にするのです。
どうやら彼らには残業は美しくないという文化があるようで、自分もそうありたいと思いました。
入社4年目、仕事の幅が一気に広がっていきます。
営業とエンジニアの両方を手掛けるようになり、クライアントから相談を受けると自分でちょっとしたプログラムを組んで無償で差し上げるなど、技術的アプローチでの営業を行いました。
ベテランの先輩たちが日常的に値引きをするのに対し、私はほとんど値引きをしませんでした。
値引きより付加価値の提供といったところでしょうか。
クライアントのリピート率も高く、利益率では断トツでベテラン営業マンよりも利益を作ったなんてこともありました。
しかし、仕事のモチベーションはそれほど高くはなく、どちらかと言えば不良サラリーマンだったと思います(笑)

やりたいことをやるための転職

BMXの本場アメリカでランキングトップ10に入るとたくさんのスポンサーが付きます。
大手自動車メーカーから無料でクルマが貸与されたり、家電・パソコン・ウエアなどいろんなものをもらえたりします。
私はアメリカでエキスパートクラスの大会に参戦していたのですが、ある大会で2位になり現地メディアなどに大きく取り上げられました。
定期的に参戦し続けた結果、月に3~4冊の雑誌に取り上げられるようになり、私はそれらを持って日本で僕を応援してくれているスポンサーにメディアボーナスをもらえることはできないか相談しましたが、断られました。
日本と海外との温度差を実感しましたね。
社会人3年目26歳の時、BMXの自作ビデオを制作。
誰もいなくなったオフィスにて、自転車雑誌に掲載されている自転車販売店リストを手に片っ端から売り込みの電話をかけていきました。
これが思った以上に売れましてね。
トータルで900本以上いきました。
これに自信を得て、すぐに2本目のビデオを制作。
2本目は1700本を売りました。
ビデオ制作以外にもショーの司会、雑誌で記事の執筆、ケーブルテレビ局でBMXの番組を持つなど本業以外の仕事がどんどん増えていき、さらに自らのビデオレーベルのWEBサイトも立ち上げました。
そして27歳の時、出演していたケーブル会社の副社長から「休眠中の会社があるんだが、そこで事業をやってみないか?取締役としてどうだろう」とのお話しを頂きました。
休眠状態にはあるものの複数のWEBドメインを持っているのは魅力でした。
ここならやりたいことが自由にやれそうだと思い、5年勤めた会社を退職しました。
経営は社長に委ね、私はアプリ開発・映像制作・プログラム開発など自分がやりたいことに集中しました。
しばらくして、社長が家業を継ぐために経営から退くことになり、私が引き継ぐことになりました。
ところが就任してすぐに驚愕の事実が判明しました。
会社は深刻な債務超過に陥っていたのです。
「あなたは貧乏くじを引かされたのです」税理士からはそう言われました。
スタッフたちに給与が払えるかどうかという状況で、私は資金繰りに奔走しました。
目の前のPL改善を実行し、少しずつ債務を減らし続け、最終的には解散の道を選びました。
振り返るといい勉強をしたなと思います。
「仕事でどんなに失敗しても命を失うことはない」と毎日自分に言い聞かせながら仕事をしタフになったと思います、何よりもサラリーマン根性のようなものを完全に無くすことができました。

転職を経て得たもの

会社を解散させてからは、転職の繰り返しでした。
まずインターネットの広告ビジネス開発を手掛ける会社にスカウトされ、マーケティングをじっくりとやりました。
この会社で私は劇的に変わりましたね。
社長から論理的志向の重要性を指摘されたのをきっかけに経営大学院に入学し、4年間学びました。
思考が変わるとアウトプットが変わり、お客様が私を見る目が変わりました。
仕事のクオリティが格段にグレードアップしたと思います。
その後カルチャーインフラ系企業、外資系化粧品通販会社などを渡り歩いた後、コンピュータセキュリティのシマンテック社に迎えられました。
ノートンブログをご存じでしょうか?じつはこのノートンブログは私が立ち上げたんです。
ご存じない方は「Mac セキュリティ」のキーワードで検索してもらえれば、1位でヒットしますよ。
このノートンブログ、現在では100記事で月間90万PVとなり、狙ったキーワードで70%が1ページ目にヒット、60%が5位以内、30%が1位となっています。
他にコンテンツマーケティングをしっかりやっている競合がなかったこともあって、まさに「してやったり」の結果でしたね。
シマンテック社での仕事は本当に充実していました。
これまで経営者のパワハラに苦しんだり、自分をよく見せたいだけの幹部の尻拭いに追われたりと嫌な思いをたくさんしてきましたが、ジョブホッピングを経て初めてやりたいことが思いっきり環境に辿り着いた気がしました。

すべての人に笑顔と勇気を与えること

ある日、シマンテック社に移るきっかけを作ってくれた経営大学院時代の友人から、ドロップボックス社がデジタルマーケティングに強い人材を求めているのでそのリクルーティングをサポートして欲しいと相談を受けました。
快諾し話を聞いてみると、その内容からどうやら私をスカウトしたいのだと察しがつきました。
この段階では私には転職する気はなく、まだシマンテック社でやることがあると思っていました。
その後、友人の仲介でドロップボックスの人たちと会う機会が増えていったのですが、とにかく素晴らしい人たちばかりでした。
これまでどんなことをやってきたのか? これから何がやりたいのか? 会う人すべてと話が盛り上がるんです。
「実は植山さんに白羽の矢が立っています」やっぱりという感じでしたが、これを受け転職を決めました。
入社後すぐサンフランシスコ本社へ飛び、30人とミーティングしたのですが、重役からスタッフまで、ほぼ全員が私に聞いたことがあります。
What can I help you? What can I do for you? 俺にできることはあるかい?  こんな文化が当たり前に根付いているなんて、素晴らしい会社だなと思いませんか? ドロップボックス社で、上司から何かをやれと命令されたことはありません。
聞かれるのは、何がやりたいかということだけ。
不思議なもので、誰かにヘルプされると自分も誰かをヘルプせずにはいられなくなるのです。
今はできるだけこの会社にいたいと思っていますよ。
私には生涯のミッションとしているものが3つあります。
それは「人に笑顔と勇気を与える」「周囲の人たちがさらに他の誰かに笑顔と勇気を与えられるように尽くす」そして「life changing experience」です。
定量的な目標として10億の人に笑顔と勇気を与えたいと思っています。
これまで私がやってきたことはすべてそこに繋がっています。
ドロップボックスのユーザーは現在全世界で4億人います。
ノートンのPV数・エクセル講座の受講者数ほか、これまで手がけてきたものと合わせてもまだ10億には達していませんね。
目に見える目標としてこれを達成するために、もっとクレイジーでオリジナリティ溢れる価値あるアウトプットがしたいですね。
まずは、ドロップボックスにて自分のノウハウを世界に向けて発信し、革命を起こそうと思っています。
すべての人に笑顔と勇気を与える。
それが私の命の使い方だと思っています。

おすすめの記事

大手企業からベンチャーに転職して成功する人材とは ベンチャー・中小企業から大企業へ転職するには

プロフィール

植山 周志

植山 周志

(43)

経歴:

21歳 BMXの日本チャンピオンになる

22歳 IT系商社にエンジニアとして入社

27歳 ケーブル会社の取締役に就任、その後代表取締役社長に。

30歳 インターネットの広告会社にてマーケティングに従事

30歳~42歳・・・ジョブホッピングを経た後シマンテックに転職。

42歳・・・ドロップボックスに転職。マーケティング業務に従事

おすすめの特集記事

おすすめのインタビュー記事

採用ご担当者様